「在留特別許可」:梅様

オーバーステイ中国人との結婚(「日本人の配偶者等」ビザをもらうまで)

奥様は中国人の梅様とお知り合いになられ、結婚の約束をしました。お二人の子供を妊娠したことがわかった時に、梅様にオーバーステイであることを知らされました。「ビザがない!」、「結婚もできない!」。。。でも何とかして梅様の在留資格が欲しいとのご相談を受け、「在留特別許可」により無事「日本人の配偶者等」の許可をいただきました。

 

梅様(中国国籍)・優里様・こりんちゃん

 

<お二人のプロフィール>

ご主人・・・梅様。30代。元技能実習生。

奥様・・・優里様。30代。アルバイト。

 

<交際の経緯>

 お二人は共通の知り合いからの紹介で知り合われました。程なくして交際を開始し同居されました。その後、妊娠をされたことをきっかけに結婚の約束をしました。しかし、ご主人様はオーバーステイのため在留カードがないばかりか、パスポートの期限が切れていたため独身証明書を発行してもらうことができず、結婚できない状況でした。

 

<相談から許可までの経緯>

 ご主人様は10年近く在留資格を持たず日本で暮らしていましたが、家族ができ、きちんと日本で暮らすため何とか在留資格を取得ができないかとのことでいろいろな人に相談し、知り合いの紹介でご相談されました。

 

2018年11月       知り合いのご紹介でご相談

2018年11月29日    名古屋出入国在留管理局にて出頭申告と同時に「在留特別許可」のお願い

2019年2月吉日      めでたくご入籍

2019年5月吉日      無事に元気な娘さんを出産!

2019年11月6日     めでたく在留資格「日本人の配偶者等」を取得!!

 

 

<出頭申告についてお聞きしました>

入管への出頭当日は、お二人と一緒に私も9時前に入管1Fロビーで待ち合わせました。ロビーは寒く、私は身重の奥様が気がかりでしたが、奥様はご主人様を落ち着かせようと一生懸命でした。

 

1Fに入り、順番に書類を提出しました。

 

しばらくしてお二人とも中に呼ばれました。

 

 

まず最初に二人で説明を受けました。

その時、何度も国に帰らないのかと聞かれました。

 

 

その後は別々の部屋で、いろいろなことを聞かれました。

 

「昨日や今日の朝ご飯は何?」

「ご主人様は何を食べていた?」

「好きなものや嫌いなものは何?」

 

などの食事に関すること。

 

また「車は何に乗っているか?」など、

本当に一緒に暮らしているかの確認をされました。

 

 

そしてその日は2人揃って家に帰ることが出来ました。

 

 

 

<出頭申告が終わってから許可をもらうまで>

入管に出頭後、まずはパスポートを取得するようにとの入管からの指導もあり、国籍証明書、出生証明書、中国の身分証明書を持って、1月中旬に中国の領事館にインターネット予約した上でパスポート申請に行きました。

その後2週間程でパスポートが発行され、独身証明書を取得することができました。

そして晴れてお二人は2019年2月に婚姻届を提出することができました!

その後、区役所でもらった婚姻届のコピーを入管に提出しました。

 

しばらく何もない日々が続き、5月に無事娘さんを出産されました。

出産したら出生届受理証明書を提出するようにとの入管の指導もあり、翌月指示通りに提出しました。

 

その後も、入管からはまた何かあれば連絡すると言われたきり、何もなく日にちが経過し、お二人も生まれたばかりのこりんちゃんを抱え、不安な日々を過ごされました。。

 

そしてその後!8月にちょっとしたハプニングがあり。。(今でこそちょっとしたと言えますが、聞いたときはもうダメかもしれないと頭をよぎりました。。)、その件でご主人に入管から電話がありました。そこではきちんと事実を報告しました。

その後、10月、11月と入管から電話があり、そこでもきちんと対応されました。

 

そして!!!

 

 

ついに入管から出頭するよう電話を受けました。

 

 

 

まだ小さなこりんちゃんをベビーカーに乗せご主人様と奥様と一緒に入管に行きました。

 

しばらくするとご主人様だけ中に呼ばれました。

職員の方に「しばらくトイレに行けないから言っておいた方がいい」と言われ、どれだけ時間がかかるのだろうと不安になりました。それから奥様と私はただただ待つしかありませんでした。

 

・・・・・・

 

その間、ご主人様は何をしていたか。。。

 

 

 

奥様の心配をよそに、中の待合室で雑誌やテレビを見ていたとのこと!

中が見えないってただただ不安ですよね。

もちろんご主人様も不安でしたでしょうけど。。

 

 

中で待ってる間、同じ時間に入った別の国の方が先に出て行ったり、後に入った同じ国の人が先に出て行ったりして、ご主人様もさすがに不安になったそうです。

 

 

でも、ご主人様は12時になってもただただ待っているだけで、トイレに行きたいと言うと職員の方が後ろに着いてこられたそうです。(ちょっと怖いですよね。)

 

 

その後2時になってようやくご主人様が呼ばれて事実確認をされました。

書類を一つ一つチェックをして確認を行っていったそうです。

 

 

 

 

そして、そして!!!

 

 

 

無事、「日本人の配偶者等」の在留資格をいただきました!

 

本当に、本当に、よかったです!!!

 

 

ご主人様を待っている間、奥様はずっと不安でしたが、こりんちゃんは普段通りスヤスヤ眠っていてそうです。

 

 

 

<梅様、優里様よりコメントをいただきました>

(梅様)

オーバーステイになってから、風邪を引いても病院に行けなくて、気を付けていました。でも一番つらかったことは、車に乗れなかったことです。

ビザをもらってすぐ、家族3人で中国に帰りました。

両親はもちろん、おばあちゃんに会えてとてもうれしかった。おばあちゃんに娘を見せられて本当によかった。

またしばらく行けないから、たくさんの人に会いました。

 

今はやりたいことがいっぱいです!

株式会社を作ったので、仕事もやりたいことがいっぱいです!

 

 

(優里様)

主人と付き合ってしばらくしてから妊娠がわかり、結婚の話になった時、オーバーステイであることをはじめて知らされました。

私は「オーバーステイって何?」という感じで、そもそも外国人はビザがないと日本にいられないということも知りませんでした。

 

夫として、父親として、きちんとしてもらわなければならないと思い、何とかビザをとれるようにと頑張りました。

ビザがもらえる前は、宮島先生を信じてやるしかないという思いでした。

先生は真面目で、わかりやすくリストを作ってもらってよかったです。

自分らではできなかったと思います。

本当に責任を持ってやって下さいました。

メールでもいっぱい連絡をくれました。普通の人は、ここまでは無理だと思います。

本当にありがとうございました!

 

 

<梅様、優里様、こりんちゃん、ありがとうございました!>

 

 梅さん、優里さん、こりんちゃん、先日はわざわざ事務所まで来ていただいてありがとうございました!

 そして、「日本人の配偶者等」の在留資格を取得、本当におめでとうございます!!!

 

 優里さんは、国際結婚、初めての出産、そしてご主人様のオーバーステイからの在留資格取得と、大変な時期に本当に心配なことが多くとても大変でしたね。

母は強しと言いますが、本当に優里さんはしっかりしておられ、少し楽観的にも思える梅さんにはっぱをかけるあたりいい夫婦だな~なんて思います。もし万が一ビザがダメだったら娘さんと一緒に中国に行く覚悟はできているとお聞きし、その強い想いに感動しました。

また子はかすがいとも言いますが、まさにその通りでこりんちゃんの存在はとても大きかったと思います。

 

 

初めてお会いしてから約1年。

書類提出やこりんちゃんの出産、入管への追加書類提出や電話聞き取り、またハプニングなど、いろいろなことがありましたね。

とても貴重な経験をさせていただきました。

どんな時もお二人仲良く、何があっても一緒にいるという強い気持ちにとても勇気づけられました。

 

本当に梅さんのビザが取得出来てよかったです!

仕事も中国のご家族との交流も、やりたいことがいっぱいですね!

 

 

これからも家族3人末永くお幸せに(*^^*)

 

 

 

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