「在留特別許可」:セリム様(仮名)

オーバーステイのトルコ人との結婚(「日本人の配偶者等」ビザをもらうまで)

交際して間もなく、彼にオーバーステイであることを知らされたゆい様(仮名)。。。

オーバーステイについて調べれば調べるほど不安になり、それでも大好きな彼と離れ離れになりたくないとの想いから彼を守ると心に決め、ゆい様からプロポーズしご結婚、その後何とかしてセリム様の在留資格が欲しいとの相談にいらっしゃいました。

そして、「在留特別許可」により、無事に「日本人の配偶者等」の在留資格をいただきました。

 

セリム様(トルコ国籍)・ゆい様

 

<お二人のプロフィール>

ご主人・・・セリム様。30代。

奥様・・・ゆい様(仮名)。30代。個人事業主。

 

 

<交際の経緯>

外国人の友達が欲しいと思っていたゆい様は、カフェでセリム様に声を掛けられ、程なくして交際を開始されました。交際後、オーバーステイのセリム様を守ると決めたゆい様は、まずはお母様に味方になってもらうため、彼の人柄をよく知ってもらい、その後はお父様のご理解も得て同棲を始められました。そしてゆい様の方からプロポーズをされ、めでたくご結婚されました。

 

 

<相談から許可までの経緯>

セリム様は約2年、在留資格を持たず日本で暮らしていましたが、ゆい様とご結婚され、きちんと日本で暮らすため何とか在留資格を取得ができないかとのことでいろいろな人に相談し、知り合いの紹介でご相談されました。

 

2021年9月12日     知り合いのご紹介でご相談

2021年10月22日    名古屋出入国在留管理局にて出頭申告と同時に「在留特別許可」のお願い

2022年9月21日     めでたく在留資格「日本人の配偶者等」を取得!!

 

 

<出頭申告についてお聞きしました>

入管への出頭当日は、お二人と一緒に私も8時50分に出頭申告窓口の外のロビーで待ち合せました。

私たち以外に中国人、ベトナム人など5組がいましたが、いずれも呼び出された人のようでした。

 

9時に受付をし、セリム様のパスポート、期限切れの在留カード、ゆい様の運転免許証、書類一式と、私の行政書士票を預かられました。

 

45分ほど待った後、カード等が返却され、セリム様とゆい様は中に呼ばれました。

 

まずセリム様が出国命令と退去強制の流れについてトルコ語で書かれた用紙を見せられ、ゆい様に日本語で説明するよう言われました。

そしてどちらの流れにするかを決めて下さいと言われました。

 

また、書類に不備があり、訂正して郵送するよう指示を受けました。

 

 

トルコ語通訳を呼ぶため、一旦お二人とも退室し、通訳が見つかったところで再度お二人とも中に呼ばれました。

 

お二人は出国命令制度を選択しない旨を伝え、夫婦それぞれ署名しました。

 

 

その後はセリム様一人が呼ばれ、日本に来てから今日までのことを細かく質問されました。

 

 

次に、ゆい様一人が呼ばれ、セリム様との出会い、付き合った日、一緒に住み始めた日、プロポーズした日、結婚した日、届出の書類をいつから準備し始めたか?など細かく質問されました。

 

その他、絶対にお二人しか知りえない質問をたくさんされました。

例えば、出会った日にどうやって話しかけられたか?お店の外か中か?話しかけられた後どこへ行ったか?

車の車種、ナンバー、色。

今日は何時に起きたか?

今日の朝ご飯は何を食べたか?

卵はどんな調理法だったか!?

お互いを何と呼び合っているか?

 

 

そしてなんと!

行政書士にいくら払ったか!?

(金額をメモり、「意外と高いですね」と言われたそうです。。。)

 

 

 

その後、お昼休憩を挟み、午後からはセリム様一人が呼ばれ、顔写真と全ての指の指紋採取が行われました。

そして、次回の呼出状と追加書類の用紙を受け取りました。

 

 

出頭当日は14時頃までかかり、お二人揃って帰宅されました。

 

 

<出頭申告が終わってからについてお聞きしました>

まずは、追加提出で求められた資料を揃い次第、速やかに提出されました。

 

そこからはしばらく何の連絡もなく、不安な日々が続きました。

すぐに連絡は来ないのでしばらく待っていただくよう、予めお伝えはしていましたが、それでもやはり不安になってしまいますよね。。。

 

そして出頭申告から約10か月後、入管からゆい様に電話がありました。

セリム様は今家にいますか?、変わったことはありませんか?、などの確認だったようです。

 

更にその約3週間後、突然、入管職員が自宅訪問されました。

身分証明書を確認し、部屋に上がり、写真を撮られました。

詳しくは控えさせていただきますが、かなり踏み込んだことを見聞きするなと感じました。。。

ゆい様が嫌な思いをしただろうと思うと私も嫌な気持ちになりましたが、本当にここで二人で生活をしているかということの確認なので、ここは耐えていただくしかありません。。

 

結局、入管職員は30~40分ほどで帰られました。

 

 

そして、その5日後!

ついに入管から呼び出しがあり、1日かかりますと言われました。

 

そこでもやはり、お二人それぞれにいろいろな質問がされました。

前回と同じような内容もありますが、更に細かい質問といった感じです。

午前と、休憩を挟んで午後からも質問は続き、聞く方も話す方も大変だと思いますが、本当にお疲れ様でした。

最後に、セリム様は15ページにもなる供述書を読み上げ、確認をし、署名と左手の人差し指で指印をしました。

 

 

そして更に約1週間後、入管からの呼出にお二人揃って行き、無事に「日本人の配偶者等」ビザを「在留特別許可」によりいただきました!

 

 

 

 

<ゆい様に「お客様の声」をいただきました>

 

・ご主人様がオーバーステイであると知った時の率直なお気持ちと、今後どうしようと思いましたか?

当時付き合ってから間もない頃に知って、正直ショックを受けました。このまま付き合いを続けてもいいものかとても悩みました。


・まずは誰に相談しましたか?何かアドバイスをもらえましたか?

誰にも相談できませんでした。インターネットで調べたり電話したりもしましたが、難しそうで、全く知識もない状態で、八方塞がりという感じでした。

 

・在留特別許可について、どのように知りましたか?(インターネット、友人など)

そんな中、旦那の友人経由で在留特別許可について知りました。

 

・どうして行政書士オフィスエムに依頼しましたか?
旦那の友人が行政書士オフィスエムに依頼して手続きが完了していたからです。

 

・最初の印象はどうでしたか?
優しくて丁寧な印象を受けました。

 

・費用についてどのような印象を受けましたか?

全く知識のない状態のほぼゼロから教えていただくことになるので、妥当な価格かと思っております。

 

・手続きの中で困ったことはありましたか?
特にありませんでした。分からないことがあった場合はお聞きして、丁寧に教えていただきましたので、感謝しております。

 

・手続きの印象はどうですか?

自力では調べても集められなかったであろう書類などが盛り沢山で大変でしたが、できる限りのことは全てやろうと思いました。

 

・行政書士オフィスエムに依頼してよかったことはどんなことですか?

気持ちに寄り添っていただけて且つ冷静に受け答えしていただけるので、安心感と信頼感があり、改めて宮島さんに依頼できて良かったと思っております。初日の出頭は心細かったのですが、宮島さんも一緒にいていただけて、とても心強かったです。

 

・同じような境遇で、今困っている人にアドバイスをお願いします。

私の場合、同棲してから結婚して、そこから在留特別許可申請を出しました。すべて初めてのことだらけで、全く分からない状態からのスタートだったので、試行錯誤しながらでした。

 

その中で、親と意見が対立したこともあり、とても大変でした。ですが、それで自分の気持と向き合えることができました。今ここで離れたら将来ずっと後悔すると思い、そこから自分なりに調べて親を説得しました。

 

感情面ではいろいろと揺れ動いて不安もありましたが、彼と一緒にいたい思いが強まったところで、やると決めて、できる限りのことはすると腹を括り、あとはもう目の前のことをこなしていくということをしていきました。

 

もし同じような境遇の方がいらっしゃって、相手と一緒にいたいという思いがあるのなら、できることをやっていけば、何かしら今の状況を変化させられるかもしれません。

 

 

・お二人の今後の将来設計を教えてください。

今まで自粛していた分、二人で行きたいところに行ったり、やりたいことをやったりしていきたいです。お互いに今後も支え合って暮らしていきたいです。

 

 

<ゆい様、セリム様、ありがとうございました!>

ゆい様、セリム様、「日本人の配偶者等」のビザの取得、おめでとうございます!!

 

ゆい様のセリム様への想い、絶対に自分が守っていくという強い想いが通じた結果だと思います!

セリム様は時々日本語がわからないことがあるけど、いつもゆい様の話すことを理解しようと一生懸命で、本当に素敵なお二人だと思います。

 

 

ゆい様は今回、この「お客様の声」にとても協力して下さいました。

それは、ある日突然、彼氏がオーバーステイだとわかった瞬間、とても不安な気持ちになって、ご自身と同じ経験をした人がいないかをお知りになりたかったのだと思います。

そして情報が少ない中、私たちはこれからどうなってしまうのか?、どうすればずっと一緒にいられるのか?、それが心から知りたかったのだと思います。

 

今回、実はゆい様はもっと詳細にお話をして下さっておりますが、あまり書きすぎてはいけないとの思いから、半分も書いておりません。

ですが、もし困っている方がいれば役立てていただきたいとのゆい様のお気持ちを受け、弊所にご相談・ご依頼いただくお客様には出来る限りお伝えさせていただきたいと思っております。

 

 

同じ境遇の人に役立て欲しい。

ゆい様のあたたかいお気持ちを大切にさせていただきたいと思います。

 

 

ゆい様、セリム様、本当にありがとうございました!

 

これからもお二人仲良く、末永くお幸せに💛

 

 

 

 

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