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10.102018
「在留資格・介護」、「EPA・介護」、「技能実習・介護」の比較
「在留資格・介護」、「EPA・介護」、「技能実習・介護」の比較
外国人の介護職については、在留資格としての「介護」、「特定活動」EPAとしての介護、「技能実習」としての介護があります。
それぞれ制度によって、受け入れ国に制限があったり就労期間にも違いがあります。
それぞれの主な違いは、下の表の通りです。
在留資格・介護 | EPA・介護 | 技能実習・介護 | |
在留資格 | 介護 | 特定活動 | 技能実習 |
受け入れ国 | 制限なし | EPA締結国(インドネシア、フィリピン、ベトナム) | 中国、インドネシア、ベトナム、フィリピン、タイ、ペルー、ラオス、スリランカ、インド、ミャンマー、モンゴル、ウズベキスタン、カンボジア、ネパール、バングラディッシュ |
就労期間 | 最長5年(更新可) | 4年間(介護福祉士の国家試験に合格した場合は永続的に滞在可能) | 3年(要件を満たした場合は5年) |
雇用契約 | 基本的に日本人と同等 | ||
日本語能力 | おおよそN2以上 | おおよそN2以上 | 入国時にN4、1年後にN3を取得すること |
在留資格「介護」の流れ
在留資格「介護」の典型的な流れは以下の通りです。
①在留資格「留学」で入国
↓
②介護福祉養成施設で就学(2年以上)
↓
③介護福祉士の国家資格取得
(※平成33年度までの養成施設卒業者には、卒業後5年間の経過措置が設けられています。)
↓
④在留資格を「留学」から「介護」に変更する
↓
⑤介護福祉士として業務に従事する
それぞれのメリット・デメリット
在留資格「介護」
メリット…受け入れ国の制限がない。
デメリット…介護士を採用するまでに時間がかかる。国家資格取得後、帰国する人が多い。
EPA「介護」
メリット…政府の政策的な面のバックアップが強い。
デメリット…介護福祉士試験に合格できる人が少ない。国家資格取得後、帰国する人が多い。
技能実習「介護」
メリット…膨大な介護職種ニーズに対応できる。送出し国15か国から受け入れ可能。
デメリット…国家資格を有していない。日本語能力が他の在留資格に比べて低い。
「在留資格・介護」、「EPA・介護」、「技能実習・介護」の比較のまとめ
介護職は、コミュニケーションがとても重要な職場です。
日本語能力がN4、N3では、日常的な会話をすることが難しく、国家資格がない人に自分が介護される、または自分の身内が介護されるのを考えると正直不安になります。
逆に日本語が堪能で、さらに国家資格も持っている外国人となると、そんなに優秀な方がたくさんいるのか、いたとしても長く日本にいてくれるのだろうか、という疑問もあります。
介護の現場と外国人の環境をうまく汲み取り、お互いにとっていい方向に向かっていくことを期待します。