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「在留資格・介護」、「EPA・介護」、「技能実習・介護」の比較

「在留資格・介護」、「EPA・介護」、「技能実習・介護」の比較

 

外国人の介護職については、在留資格としての「介護」、「特定活動」EPAとしての介護、「技能実習」としての介護があります。

それぞれ制度によって、受け入れ国に制限があったり就労期間にも違いがあります。

それぞれの主な違いは、下の表の通りです。

 

在留資格・介護 EPA・介護 技能実習・介護
在留資格 介護 特定活動 技能実習
受け入れ国 制限なし EPA締結国(インドネシア、フィリピン、ベトナム) 中国、インドネシア、ベトナム、フィリピン、タイ、ペルー、ラオス、スリランカ、インド、ミャンマー、モンゴル、ウズベキスタン、カンボジア、ネパール、バングラディッシュ
就労期間 最長5年(更新可) 4年間(介護福祉士の国家試験に合格した場合は永続的に滞在可能) 3年(要件を満たした場合は5年)
雇用契約 基本的に日本人と同等
日本語能力 おおよそN2以上 おおよそN2以上 入国時にN4、1年後にN3を取得すること

 

 

在留資格「介護」の流れ

 

在留資格「介護」の典型的な流れは以下の通りです。

①在留資格「留学」で入国

②介護福祉養成施設で就学(2年以上)

③介護福祉士の国家資格取得

(※平成33年度までの養成施設卒業者には、卒業後5年間の経過措置が設けられています。)

④在留資格を「留学」から「介護」に変更する

⑤介護福祉士として業務に従事する

 

 

それぞれのメリット・デメリット

 

在留資格「介護」

メリット…受け入れ国の制限がない。

デメリット…介護士を採用するまでに時間がかかる。国家資格取得後、帰国する人が多い。

EPA「介護」

メリット…政府の政策的な面のバックアップが強い。

デメリット…介護福祉士試験に合格できる人が少ない。国家資格取得後、帰国する人が多い。

技能実習「介護」

メリット…膨大な介護職種ニーズに対応できる。送出し国15か国から受け入れ可能。

デメリット…国家資格を有していない。日本語能力が他の在留資格に比べて低い。

 

 

「在留資格・介護」、「EPA・介護」、「技能実習・介護」の比較のまとめ

 

介護職は、コミュニケーションがとても重要な職場です。

日本語能力がN4、N3では、日常的な会話をすることが難しく、国家資格がない人に自分が介護される、または自分の身内が介護されるのを考えると正直不安になります。

逆に日本語が堪能で、さらに国家資格も持っている外国人となると、そんなに優秀な方がたくさんいるのか、いたとしても長く日本にいてくれるのだろうか、という疑問もあります。

介護の現場と外国人の環境をうまく汲み取り、お互いにとっていい方向に向かっていくことを期待します。

 

 

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